iPhoneは、伝統的な5V/1Aの式充電器を廃止し、電源アダプターとケーブルは大きく変化し、スマートフォン・アクセサリー市場に新たな嵐を引き起こすでしょう。
iPhone同梱の電源アダプターの規格と外観は発売されてからずっと変わっていませんでしたが、クィックチャージ技術の普及が進んだ現在、アップル社は伝統的な電源アダプターを変えざるを得ませんでした。
メデイアの報道によると、次世代iPhoneの電源アダプターは外観だけではなく、技術の面でも従来のType-A式インターフェース・デザインを捨て、18Wクィックチャージ技術を搭載しているそうです。
このニュースの情報源は中国の「電源アダプターネット」で、更なる報道によると、次世代iPhoneの電源アダプターは、外観や規格、インターフェースともに大きく変化し、外観は従来の正方形をやめ、現在他のスマートフォンメーカが一般的に採用している「横長」形のアダプターが採用されるようです。
規格から見れば、新型電源アダプター最大出力は18Wであり、一気に主流となったクィックチャージ技術に追い付きました。以前の最大出力5W、規格5V/1Aの旧式電源アダプターと比べれば大きな飛躍だともいえるでしょう。
クィックチャージのプロトコルについては、アップルはMFi認証の要求を満足するために、必ず自社のプロトコルを利用すると思われます。
しかし、今回アップルは自社のプロトコルだけを利用するのではなく、同時に現在最も普及しているUSB PDプロトコルも採用しています。この方法は、アップル社が無線充電技術の上に更にクィックチャージプロトコルを加えたやり方と同じです。つまり、アップル社はクローズド・イノベーションを保持すると同時に、少しつつオープン・イノベーション戦略に乗り出しました。
最も注目すべきなのはインターフェースでしょう。新製品である電源アダプターは従来使われてきた大型Type-A式インターフェースをやめ、小型Type-C式インターフェースを初めて採用しました。
以前iPhoneのデータケーブル規格はType-A&Lightningインターフェースでしたが、これからケーブルの規格はType-C&Lightningインターフェースになると思われます(簡単に言えば、スマートフォン側のインターフェースはそのまま、電源アダプター側のインターフェースはType-AからType-Cに変わるということ)。
更に、Type-C&Lightningインターフェース技術の権利は2019年にMFi認証に加えられる予定なので、その時にきっと多くのサードパーティー・パーツメーカーが、この新しいインターフェースに対応するために続々と新しいパーツを開発していくと思われます。
実際にMacBookではアップルは既にType-Cインターフェースを利用しています。現在、MacBookだけではなくiPhoneにもType-Cインターフェースが搭載されています。つまり、空間利用率の低いType-Aインターフェースはようやく舞台から降りることになります。Type-C式インターフェースの応用ブームとともに、市販の電源アダプター、データケーブルやモバイル・バッテリーなどの機器も新たな技術革新を迎えます。
この状況に対して、アンドロイド・メーカーも必ず迅速に自社の電源アダプターのインターフェースをType-Cに変えるのではないでしょうか。(ちなみに、多くのアンドロイドスマートフォンのデータケーブルは既にType-C式に変えられました)
ユーザーの皆様は、来年スマートフォンのアクセサリーを買う時、一体どのような規格のインターフェースなのかをちゃんと確認してください。
著者:Amemoba メディア運営チーム