事件の始まりは、一年前の「iPhone6sの突然シャットダウン」事件に遡らなければなりません。
2016年11月15日、中国消費者協会は「iPhone6、iPhone6Sの自動的にシャットダウン」事件に関してアップルに調査書を送りました。更に協会は、10日間以内に事件の原因及び最終結果の発表を要請しました。
それに対するアップルからの回答は、「iPhone6Sの一部突然シャットダウンする問題があるが、全てのiPhone6Sの安全性に関わる問題ではないと考えられてるので、問題が起きた一部のiPhone6sについて無料でバッテリーの交換を保証する。」というものでした。
アップルは既に、一部のiPhone6s端末に突然シャットダウン問題があることを認めました。
今回、問題の影響を受けた対象製品は、製造日2015年9月から2015年10月までのiPhone6sだけに限られており、iPhone6sの全体的な問題ではないので、ご安心ください。
もし上記のような問題が発生すれば、下にあるリンクの入力欄に問題が起きたiPhone6sのシリアルナンバーを入力し、提出ボタンを押してください。交換条件に合致していれば、こちらで無料でバッテリーの交換サービスを受けることができます。
提出した情報から、今回「バッテリーの無料交換プラン」の条件に適応するかどうかを判断するために、サービスを提出する前に、こちらの技術スタッフがお客様のiPhoneにテストをさせていただきます。無料交換資格の結果を確認するために、当日中にサービス提供者にご連絡ください。
「iPhone6sの突然シャットダウン」事件が起きた後、2017年1月、アップルはIOS10.2.1にアップデートし、「iPhoneの突然シャットダウン問題は既に解決した」と宣言しましたが、解決方法や詳しい内容は一切提示されていませんでした。
2017年末、世間で再び炎上した「老化したバッテリーが原因で、iPhoneの性能が落ちる」という事件に対して、2018年1月にアップルは「バッテリーが老化した状態では、確かにiPhoneの性能が低下する」という情報を公開しました。しかし、アップルは更に、「そうした原因はiPhoneのハードウェアやバッテリーを守り、iPhoneが突然シャットダウンする問題を回避する為」と強調しました。
約一年前、アップルはiOS10.2.1をアップデートしました。その目的は、ピーク負荷状態で使用している電源コントローラーの負担を改善する為です。この方法によってiPhone6、iPhonePlus、iPhone6S、iPhone6SPlusとiPhoneSEが自動的にシャットダウンする問題を回避できると考えられます。更に、今回のアップデートによって、iOSはこれから最大出力状態での部分システム・コンポーネント性能をうまく調整できるようになりました。こうした微調整は普段ユーザーが感知できないはずですが、ある場合では「アプリの起動が遅くなっている」等の現象から「性能が弱まった」という感じることがあります。突然シャットダウンする問題を改善するために、ユーザーから頂いたiOS10.2.1に対するフィードバックは積極的たと考えています。次のバージョンiOS11.2を発表する時にも、おなじような対処方法をiPhone7とiPhone7Plusに応用したいと考えています。もちろん、もし劣化したバッテリーを新しいバッテリーに交換すれば、iPhoneの性能は正常の平均レベルに戻ります。
この文章から、アップルはiOS10.2.1を通してiPhone6、iPhone6s等の機種で起きた、突然にシャットダウンする問題に対してどのように解決したかが明らかになりました。OSは機器の温度、バッテリーの電量とバッテリーの抵抗、この三つの数値を総合して検出できます。更に、劣化したバッテリーが原因で自動的にシャットダウンするという現象を抑えるために、OSはCPU、GPU等の部品の最大出力状態を常に動的に調節しています。
今、市販のデジタル機器は通常、充電できるリチウムイオンバッテリーを利用しています。バッテリーの陽極はリチウムイオン化合物で、陰極は主に炭素によって構成されています。バッテリーは運用状態になっている場合、バッテリーの内部では常に充電あるいは放電の化学反応が行われています。このような化学反応を行う中でエネルギーの総量の低下は避けられないでしょう。ある研究によれば、バッテリーが使用されている間に、リチウムイオンは少しつつ消耗され、バッテリーの容量もだんだん小さくなっていきます。同時に、バッテリー中にあるリチウムイオン通路も障害物によってますます塞がれていくため、バッテリーの性能や安定性もある程度下がります。
500や600回充電されても、スマートフォンに使用しているリチウムイオンバッテリーは普通80％以上の電池容量が残っています。ここで説明した「一回の充電」というのは、100％から0％まで使い尽くして更に100％の状態まで充電することです。もし、その充電の頻度を一日一回と考えれば、一年後バッテリーの寿命は20％ぐらい縮むでしょう。
その影響を明らかにするために、筆者は今回iOS11.2.2を搭載したiPhone6Splusでテストしました。
まずはiToolsでバッテリーの状態を確認します。
バッテリー定額容量：2725mAh
バッテリー実際容量：729mAh
バッテリー充電回数：622
CPU DasherXで今CPUの状態を計測します。
周波数：911MHz
ANTUTU（スマホ性能を測定するソフト）ポイント：81788
Geekbench4CPU（スマホ性能を測定するソフト）ポイント：シングルコア/1455、マルチコア/2478
その中で、ANTUTUでグラフィックス・パフォーマンスを計測した時、画面の表示機能は急に遅くなりました。しかも、計測するのに非常に時間がかかり、iPhone6sPlusが理想的な状況のA9の性能と比べれば、かなりの差異が存在しています。
このように、劣化したバッテリーを使えば、iPhoneの性能やユーザーの体験感を大幅に低下させたことが分かりました。
iToolsでバッテリーの状態を計測します。
バッテリー定額容量：2725mAh
バッテリー実際容量：2700mAh
バッテリー充電サイクル：1回
CPU DasherXで今CPUの状態を計測します。
周波数：1848MHz
ANTUTU（スマホ性能を測定するソフト）ポイント：123595
Geekbench4CPU（スマホ性能を測定するソフト）ポイント：シングルコア/2551、マルチコア/4450
新しいバッテリーに交換したCPUの実際出力は最大出力であり、計測するにも時間があまりかかりませんでした。最終結果も理想的な状況でのA9の性能とほぼ同じでした。両方の最終結果によって、劣化したバッテリーは、確かに本体の性能に影響を与えることが明らかになりました。劣化したバッテリーの抵抗も充電回数と共にますます大きくなっていくため、充電する間にバッテリー自身も抵抗のような存在になってしまいます。その結果、充電速度や持続性の低下、異常な放熱等様々な問題を引き起こす可能性があります。
ユーザーがiPhoneを選択した理由は大体iPhoneの優秀なハードウェアや操作しやすいOSを使いたいと思っているからでしょう。もし、iPhoneが大幅に性能低下すれば、日常の体感として必ず大きな影響を与えます。言い切れることは、バッテリーの劣化で起きた「iPhoneの突然シャットダウン」問題を解決するために、低下したiPhone性能に合わせながらOSを調整してiPhoneの持続性を延長するという「突然シャットダウン」手段は必要になります。根本的に問題を解決するためには、新しいバッテリーに交換するだけで大丈夫です。
Apple公式サイトでの購入
「突然シャットダウン」事件が発生した後、アップルはiPhoneバッテリーの価格を調整しました。
以前の608元（約10000円）から218元（約3500円）まで下げましたが、予約する必要があります。しかも、既に修理されたiPhoneは今回サービスの対象外です。
・アップルは今回、サービスとしてiPhoneのバッテリーの値段を従来の608元から218元まで390元（6500円）も下げました。
今回のサービス対象は、iPhone6及びそれ以上の機種を持つユーザーに限られています。サービスの期限は全世界共通で2018年12月までとなっています。詳しい情報はhttps://www.apple.com/jp/にアクセスしてください。
時間もコストも節約できるし、品質も保証できます。
自分でバッテリーを交換できるユーザーは、ネットショッピングでバッテリーを購入し交換することをおすすめです。それなりに技術力があれば自力でも交換かのうですが、苦手な方にはオススメしません。