iPhoneSEの分解を通してiPhone5Sとの違いを徹底的に分析

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iPhoneSE発売日の当日、GeekBarはネットイースモバイルチャンネルと共同で、早速iPhoneSEのをゲットし分解調査を行いました!

今回はそのハードウェアの性能を明らかにし、アップルの思惑を探ってみたいと思います。是非最後までお付き合いください。

さて、先ずはiPhoneSEのマザーボードをみていきましょう。

シールドカバーを外すと、他のiPhoneと同様、ぎっしりパーツが詰まったマザーボードが見えます。

一見複雑に見えますが、それは整然と並べられており毎回関心してしまいます。

iPhoneSEのマザーボード解析

・Qualcomm MDM9625Mベースバンドプロセンサー

・Qualcomm WTR1625L無線周波数チップ

・テールプラグ配線接続口

・バッテリー接続口

・タッチケーブル接続口

・メインカメラ配線接続口

・ボリュームボタン配線接続口

・インカメラ配線接続口

 

・USI339S00077WIFI/ブルートゥースモジュール

・NXP 66V10 NFCコントローラ

・Apple Dialog 338S00171電源コントロールチップ

・Cirrus Logic 338S00105 オーディオ復号化チップ

・TOSHIBA THGBX5G7D2KLDXG クィックメモリー

・Qualcomm PM8019 無線周波数電源コントローラ

・Broadcom BCM5976 タッチ処理チップ

・TI 343S0645 タッチコントロールチップ

・Qualcomm WFR1620無線周波数チップ

・Skyworks SKY77357-8電力増幅器

・TriQUint TQF6410電力増幅器

・Avago AB010 電力増幅器

・Skyworks SKY77827 電力増幅器

・TriQUint TQF6410 電力増幅器

・RFMD RF5159 アンテナチャネルスイッチ

以下はその構成です。

iPhoneSEのコアチップの解析・A9 SoC&2GB RAM

今回のiPhoneSEは、iPhone6Sにも使われているA9プロセッサーが使われています。写真の通り「APL0898」というシリアルナンバーから想定すると、おそらくこのA9プロセッサーは、14nmfinfetという技術を使ったたサムスン製のものだと思われます。メモリー容量もiPhone6Sと同様の2GBですね。LPDDR4は、エスケイハイニックスが製造したもので、A9プロセッサーとダイレクトに繋がりパッケージ化されています。

・Qualcomn MDM9625MベースバンドプロセンサーとQualcomm WTR1625L無線周波数チップ。これらは通信を制御するプロセッサー群ですが、こちらはiPhone6と同じベースバンドプロセンサーで、CDMA2000(1X、DO)、GSM/EDGE、UMTS(WCDMA、TD-SCDMA)及びLTE(LTE-FDDとLTE-TDD)をサポートしています。iPhone6SはCat.6レベルのMDM9635Mが使われていますが、iPhoneSEはそれよりレベルの低いMDM9625Mが使われている点は少し残念なところですね。

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・その他のプロセッサー

タッチパネル関係の構成については、iPhone5Sのタッチコントロールで応用された構成と同じで、TI343S0645タッチコントロールチップとBroadcomのBCM5976タッチ処理チップを使用しています。これはアップルのデバイスでよく使われている構成ですね。iPhoneSEで使われたチップは、iPhone6Sと同じく、iPhone6SNXP66V10NFCコントローラ、Cirrus Logic338S00105オーディオ復号化チップ、USI339S00077WIFI/ブルートゥースモジュール&AppleDialog338S00171電源管理チップが使用されています。

ここまで調査してみると、今回のiPhoneSEについて、驚いたところも少し残念なところも見えてきました。

驚いたところは、素晴らしい性能を持つA9プロセッサーと2GBのRAMを採用した点です。逆に残念なところは、ベースバンドプロセンサーが、iPhone6Sの採用した最新のMDM9635Mではなく、クアルコムのMDM9625を採用した点です。なぜわざわざ少し古いチップを使ったのか?iPhone6で余ったチップを処理するために採用したのではないかとの疑念を抱いてしまうのは筆者だけでしょうか?まあ、アップルの正式な発表に間違いがない、2GBRAMを利用していることは証明できました。

iPhoneSEとiPhone5Sの比較

マザーボードについてはこれぐらいにして、次にPhoneSEとiPhone5Sの違いについて見てみましょう。

実際、iPhoneSEとiPhone5Sは外観からはほぼ同じに見えます。

しかし細かなところで違いはあります。

iPhoneSE枠の部分はサンドブラスト技術、iPhone5S枠の部分はハイライト処理技術を採用しています。

 iPhoneSEのバックカバー    iPhone5Sのバックカバー

iPhoneSEにあるアップルのロゴは実は貼られているのではなく、嵌められているので、iPhone5Sよりさらに質感が感じられる。

そして、違う所はただのバックカバーのロゴ部分だけではありません。

実は、iPhoneSEは、ApplePayが使用可能になった事で、iPhone5にはなかったNFCというアンテナ機能が搭載されています。

iPhoneSEマザーボード   iPhone5Sマザーボード

iPhoneSEの配線接続口の配列は、iPhone5Sの配線接続口の配列とほぼ同じですが、実際には完全に一致しているわけではありません。

iPhoneSEテールプラグ配線     iPhone5Sテールプラグ配線

テールプラグ配線は、充電/イヤホンの接続口とメインマイクを繋いでいます。iPhoneSEのテールプラグはiPhone5Sと違うことがわかります。iPhoneSE起動配線,iPhone5S起動配線,NFCアンテナボリュームボタン配線は、ボリュームボタン/マナーモードボタン/起動ボタン、フラッシュ、ノイズ低減マイク等を繋いでいます。iPhoneSEをiPhone5Sと比較してみると、iPhoneSEはApplePay用のNFC接続回線が増えています。更に、iPhoneSEとiPhone5Sの配線接続口も少し違うことがわかります。

iPhoneSEバックカメラ  iPhone5Sバックカメラ

iPhoneSEのメインカメラの解像度は1200Wもアップデートされ、接続口もiPhone5Sと異なります。

iPhoneSE指紋認証配線   iPhone5S指紋認証配線

外観や接続口だけから見れば、TouchIDモジュールは同じに見えますが、今のところは不明です。これから検証する必要がありますね。

iPhoneSEバッテリ  iPhone5Sバッテリ

バッテリについて、iPhoneSEバッテリの容量は1624mAhです。iPhone5Sの容量は1560mAhであり、スペックだけではそれほど変わらないが、実際に使用すると、iPhoneSEの持続性はiPhone5Sより優れています。また、iPhoneSEバッテリの接続口もiPhone5Sと違いがあります。

もちろん全てのパーツが違うわけではないようです。

iPhoneSEスクリーン

iPhoneSEのスクリーンはiPhone5Sのスクリーンと共通です。iPhoneSEの液晶スクリーンは、iPhone5Sの液晶スクリーンのままで、実際スクリーンを交換しても使用できます。

iPhoneSEとiPhone5Sの同じパーツでです。

ちなみに、これらのパーツは全て流用することができます。

最後にもう一枚写真を撮りましょう。

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まとめ

iPhoneに詳しい専門家は、アップルはiPhoneシリーズの商品群を補完するために、今回新しい商品としてiPhoneSEを発表したと主張しています。それは液晶サイズのラインナップを見ると説得力があります。7.9インチのiPadmini4や、9.7インチのiPadAir2から12.9インチのiPadProまでのようなiPadシリーズ商品と同じように、4インチのiPhoneSEや4.7インチのiPhone6Sから5.5インチのiPhone6Splusまで、iPhoneシリーズの商品は、ざまざまなユーザーのニーズに合わせて、ちゃんと品揃えしています。ということなのでしょう。

また専門家は、今回4インチのiPhoneSEを売り出す理由は、アンドロイドからユーザーを奪い戻すためだとも指摘しています。確かに、299ドール(約三万四千円)の発売価格、上級のハードウェア、完璧な体験感は魅力的で、多半数のアンドロイド機種を圧倒しており、同時に、伸びが鈍化したiPhone6Sの売上も高められることが期待できます。

しかし、業界に影響力を持つ専門家は少し見解が異なるようです。

「アップルは4インチのiPhoneSEを発表した本当な理由は、ただiPhone6Sを開発した時に使い残したA9プロセッサーやMDM9625Mタイプのベースバンドプロセンサーを使い切ってしまいたいだけだと思います。

更に、iPhoneSEが搭載した4インチの液晶スクリーンも、三年前iPhone5Sを開発した時に既に存在したものです。

iPhone5Sバックカバーのハイライト技術を受け継いでいないことも、実はできるだけコストを節約したいというアップルの思わくだと考えられます。ハイライト技術を使わずバックカバーで節約した費用だけから見れば、約20%コストを省くことができます。」との見解を出しています。

今回私たちも残念に思ったことは、イノベーションも誠意もない産物であるiPhoneSEは、アップルが自ら自慢し、誇り高くしている「イノベーション」を無くしつつある表れでないか、ということを感じてしまったことです。

皆さんはどのように感じたでしょうか?

ではまた次回のブログもご期待下さい!

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出所:GeekBar.cc

翻訳者:Amemoba メディア運営チーム

HP:www.amemoba.com

Amemoba店長

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