実力派らしからぬ美しさ!|堅果Pro2分解&レビュー
1月7日、スマーティザン(中国锤子科技株式会社)は、成都で行われた2017年秋の新商品説明会で、正式に堅果Pro2を発表した。
はじめに~堅果Pro2の所感~
全画面スクリーンが流行っている現代の世に、今年の下旬に発表された新機種は、全て全画面スクリーンを搭載したものであった。。
堅果Pro2も同じく、18:9のほぼ全画面とも言えるスクリーンを搭載している。
堅果Pro2全体の外観デザインは、依然として初代堅果Proの四角い構造を伝承している。初代と同じくガラスバックカバーと金属枠のデザインを採用しているが、堅果Pro2のガラスバックカバーは2.5Dガラスのバージョンへとアップデートされた。初代よりか四角はより一層丸みを帯び、初代の時に挙がった「手を傷つけやすい」という問題を精巧に解決した。
勿論、デザインが最重要だと考える羅氏(锤子科技株式会社の創業者)は、堅果Pro2の外観にも様々な工夫を施した。今までの全画面スクリーンスマホではスクリーンの占有率を上げるために、多くは指紋認証をバックに配置するというのが解決策として一般的だったが、羅氏はスマホのバックに穴を開けるということは到底納得できなかった。そこで、巧妙に指紋センサーをロゴと一緒に融合させるという画期的な発想で、機能と美しい外観の両方共に保つことができたのである。
堅果Pro2のダブルカメラデザインにも非常に巧みさが見られ、大小穴の設計方案を採用している。メインカメラモジュールの体積はより大きくなり、それでいてメインカメラも必ず突出していなければならない。サブカメラの所に小さな穴が掘られ、フラッシュと並列している。外観全体は見る人にきちんとした秩序整然の印象を与える。
堅果Pro2の正面はとても簡潔であり、ただ一つのインカメラのみ残されている。スピーカーや環境光センサーも上手く隠れるよう処理されている。その辺を後程詳しく解体してみましょう。
こちらでもう一つ述べたいことがあるとすれば、堅果Pro2の枠の側に一本の線が貫通している。羅氏の言葉によれば、〈至高のデザインを追求すればこそ、量産するのは尚難しくなるが、我々は決して妥協しないという意味が確かにこの一本のゴールデンラインによって証明されているのである。」この一本のラインも確かに羅氏の言った通りに優雅であり、眺めていると不思議と力が湧いてくるようだ。
コンフィギュレーション
堅果Pro2はsnapdragon660プロセッサーを搭載している。2017年の市場でも660プロセッサーの活躍はかなり目立っており、性能の強さと消耗コントロールの正確さは非常に優秀である。4G/6Gのメモリも搭載しており、X386式を使用している。このIMX386式カメラは今年のメイン旗艦店の人気商品で、質量ともに優秀である。インカメラのピクセルは1600wで、陌陌(中国の社交アプリ)の美顔アルゴリズムも取り入れられている。
バッテリーは3500mAhで、QC3.0急速充電可能、最大パワー18W、90分で完全に充電できる。
堅果Pro2のハードウェアは今年の標準的なミドルスペックスマホのコンフィギュレーションとも言え、初回発売価格は1799元〈日本円で約31000円弱〉。
一、電源オフ |堅果Pro2分解&レビュー
1、シャットアウト
2、予熱で温めた後に、道具を使ってバックカバーを開け、分離させる。
ガラスバックカバーは真ん中にあるステッカーに粘着されている。指紋モジュールは配線を通してマザーボードと繋がっている。
堅果Pro2は依然として三段階方式のデザインを利用している。
3、道具を使って指紋モジュール配線を切り離す。
ガラス材質のバックカバーはかなり薄いものであり、その内部には大量の放熱シールが貼られている。指紋モジュールはガラスバックカバーに定着されている。この指紋モジュールは一般的な指紋モジュールである。
しかし堅果Pro2では指紋モジュールがより大きなガラスの上に貼りついており、更には指紋認証箇所に锤子科技株式会社のロゴが印刷されている。一般的な指紋認証モジュールを使用し、直接バックカバーに穴を開けるブランドと比べれば、堅果Pro2の区別したやり方はとても印象に残る。
二、メインボードを分解する | 堅果Pro2分解&レビュー
1、二つのY字ネジを取り外し、配線定着用ストッパーを取り外す。
2、道具を使ってバッテリー/スクリーンモジュール/サブボード接続配線を切り離す。
3、マザーボードストッパー定着用ネジを取り外す。
4、マザーボード定着用ストッパーを取り外す。
5、カメラ定着用ネジを取り外す。
6、カメラ配線定着用ストッパーを取り外す。
7、バックカメラを取り外す。
メインカメラのIMX386型は、1200wピクセル、PDAF位相フォーカス、1.25μm単位ピクセルサイズ、1.8アパーチャー等の機能を搭載している。今年のメイン旗艦店は全部このカメラを使っていて、イメージング効果は抜群である。サブカメラのサムスンS5K4E8型は、500万ピクセル、F2.0アパーチャー、1.4μm単位ピクセルサイズ等の機能を搭載していながら、被写界深度レンズとして使われている。
全画面スクリーンのデザインにおいて、カメラモジュールもスクリーンのためにより空間を設けなければならないため、メインカメラが突出しているデザインになっている。
8、一つのマザーボード定着用ネジを取り外す。無線高周波数同軸ケーブルを切断して、マザーボードを取り外す。
マザーボード表面にシールドカバーが覆われている。白いペーストのような物放熱材料。
三、付属部品の分解 |堅果Pro2分解&レビュー
1、七つのサウンドキャビティ定着用ネジを取り外す。
2、サウンドキャビティを取り外す。
スピーカーはサウンドキャビティの中にある。スピーカーの体積は比較的小さい。隣にまた一つの振動モーターがある。このスピーカーや振動モーターは全部スポット溶接技術でサブボードと繋がっている。
3、一つのサブボード定着用ネジを取り外す。サブボード接続配線/無線周波数同軸ケーブルを切断して、サブボードを取り外す。
サブボード集成Type-Cインタフェース、通話MICと無線周波数同軸ケーブルインターフェース。
4、バッテリーを取り外す
堅果Pro2は現在流行っている可塑性粘着剤を使用しているのではなく、直接粘着性ラベルを使って定着させている。それを強制的に取り外すには予熱させる必要がある。バッテリーのデザインは「ソフトバッグ」であるため、ユーザーが自らバッテリーを交換するハードルはかなり高い。
バッテリーの規格容量は3400mAhで、典型容量は3500mAhである。东莞新能源電子会社が代理して加工している。
スクリーンは枠の真ん中に定着されており、スクリーンと枠の間にクッション材を使用しておらず、またスクリーンを支える枠のようなものも一切使用していないため、より美観的であるが、その分割れやすい構造になっている。
枠の中の部分は一つの加工した金属CNCを丸ごと使っている。ボタンはネジスナップを使用して定着されている。堅果Proのようにボタンを外すような状況はもうない。
上部のスピーカーはマイクロスリット技術のデザインを使い、スピーカーは導体を通して声を導き出す。感光センサーと距離センサーは相変わらず正常なデザインであり、ただ穴の部分に塗られたペンキは若干薄くなった。
メイン部品の配置と紹介 | 堅果Pro2分解&レビュー
堅果Pro2はsnapdragon660チップセットを使用し、更に4G/6Gのメモリを搭載している。高スペックな堅果Pro2はサムスンのeMCP方案を採用し、ROM+RAMを一つのチップにバッケージする手段でコストを下げた。eMCPにはeMMCメモリだけがある。また堅果Pro2は独立したRAM+UFSデザインを使用しており、先にマザーボードの上に搭載されたチップのボンディングパッドは高スペックがゆえに用意されたもの。
バッテリーコントロールチップは依然としてPM660+PM660Lチップセットを使用している。
快速充電は高域SMB1351チップを使用し、QC3.0も利用可能である。最大出力18Wである。
解体報告|堅果Pro2分解&レビュー
1、堅果Pro2の外観デザインは初代堅果Proの特徴を伝承し、見た目は抜群である。
2、主流となっている18:9「全画面スクリーン」解決方策を採用している。
3、指紋認証モジュールとロゴを融合させたデザインは、きちんと機能を果たすと同時に、外観の美しさも保つことが出来ている。
4、スマホ正面の高度な簡潔度の象徴、それがただ一つのインカメラ。スピーカーとセンサーも収納処理デザインで目立たないようにされている。
5、内部は相変わらず锤子会社の簡潔なスタイル、且つ成熟三段階式の設計である。
6、660チップセット解決方案:高エネ、低消耗。
7、マザーボードのデザインは若干シンプル。
まとめ
発表会時、羅氏は私達の初代堅果Proは確かに良い売上を果たした。しかも出荷量は百万も超えて人気の商品にもなったが、会社はまだ稼げていない。稼げられるかどうかは今回の堅果Pro2次第だ、と感慨した。
羅氏は云う、商品に対する執着や感情がまた消費者達に認められなければならないため、そこを全画面スクリーンの流行をきっかけにして、時代を追いかけ、そして全画面スクリーンの堅果Pro2をその筆頭としてより推し進める必要がある、と。自らがどこの誰よりもそのことを理解しているのである。
主流なコンフィギュレーション、優秀なデザイン、独特なSmartisanOS体験感、1799元の発売価格。2000元も要らない堅果Pro2は紛れもなく良い選択肢の一つといえるであろう。
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出所:GeekBar.cc
翻訳者:Amemoba メディア運営チーム