お馴染みのシャオミ、Mi8,シャオミ8のデザインや性能の詳しいレビュー|Mi8レビュー

お馴染みのシャオミ、Mi8に対する詳しいレビュー

著者:卢家俊、「愛搞機」

2018年5月31日、シャオミは深圳大運センターで8周年記念作品-Mi8シリーズを正式に発表しました。その中にMi8、Mi8 Explorer Edition及びMi8 SEを含めています。私たちは一番早くMi8のデモ機を入手しました。今の市場で最も安く販売されているSnapdragon 845搭載のモデルとして、Mi8は最安値のほかに、どのような優位性があるのか?また競合他社の製品に比べてどのような部分が足りないのか?今から一緒に見てみましょう。

シャオミ8パラメータ|Mi8レビュー

従来通り、まず、Mi8のパラメータを見てみましょう。リストアップされたパラメータのほかに、Mi8のハードウェア情報を確認すると、128ギガバイトのモデルのUFSはサムスンが提供されており、指紋認証センサーは、FPC1020シリーズです。オーディオチップはSnapdragon 845のWCD934Xシリーズで、Mi8の正面のの赤外線カメラは豪威のOV7251であることが分かりした。

シャオミ初のノッチディスプレイモデル

 Mi8は異形全面スクリーンを採用しており、シャオミが初めてノッチディスプレイを搭載しただけではなく、全ての製品のラインナップで初めて搭載することでもあります。「ノッチディスプレイ」の使用については、雷社長が発表会で、見慣れたら醜いと思わなくなると話しました。今のほとんどの中国スマホメーカーは、自社の新製品に「ノッチディスプレイ」を採用しており、もしどうしても気に入らなければ、シャオミの製品には選択肢としてMIX 2Sもあります。

同じ「ノッチディスプレイ」ですが、フレームの方にやはり多少違いがあります。Mi8のフレームは決していいとは言えません。OV(OPPO,VIVOの略称)の製品と比べたら、まだ差があり,最新発表されたOneplus6と比べても、やはりやや厚く感じます。良いところと言えば、ディスプレイの衝撃に対する丈夫さが強くなります。また、Mi8はノッチのところに多くの部品(赤外線照明部品や赤外線カメラ)が組み込まれているため、ノッチの部分が大きく、ステータスバーのスペースが小さくなっています。iPhoneXと同じく、時間、WiFi、電波強度、バッテリー残量以外に表示できなくなってしまっています。

背面には、Mi6の4曲面ガラス+金属中枠デザインを採用しており、スタンダードモデルのMi8においては、ディスプレイ指紋認証や「Face ID」が搭載されていないため、MIX 2Sと同じように指紋認証センサーを背面に置くデザインを採用しました。デュアルカメラを縦に配置しており、これらの馴染みあるデザインは、既にMIX2Sで採用されていました。Mi8 SEはシャオミの通常モデルとの違いはR角の処理においてです。Mi8とMi8 Explorer Edition が「完璧なR角」と言われており、全体的にもっと丸くなっています。

Mi8の各デザイン要素を組み合わせると、皆さんがご覧の通り、アップルのiPhone Xと似ていることが避けられません。ノッチディスプレーデザインを採用されているスマートフォンは今の世の中に数え切れないほどありますが、多かれ少なかれ背面や全体のデザインにおいてiPhone Xと大きく違っています。但し、Mi8はiPhone Xと最も似ているスマートフォンであるかもしれません。背面の指紋認証のないMi8のExplorer Edition はもっとiPhone Xと似ています。

サムスンAMOLEDディスプレイを初採用|Mi8レビュー

「ノッチディスプレイ」とディスプレイ下に指紋認証システムの必要性からMi8はサムスンのAMOLED パネルを採用しました。そのパネルのパラメータを見てみると、6.21インチのディスプレイ、FHD +(2248x 1080、18.7:9画面比率)、明るさ430 nit(最高600 nit)、DCI-P3色域、HDRと画面消灯時の通知表示AODに対応しています。基本的に必要な機能は全て揃っていますが、システムでは画面ロック時間の「ロックしない」というオプションを取り消され、最大10分までとなっております。恐らくディスプレイ焼けてしまうのを防止するためです。

Mi8に搭載されたAMOLEDのディスプレイは、観た感じでは1080PのAMOLED と殆ど変わりがありません。近距離で見ると、2KのAMOLEDとの差が感じられます。AMOLED のディスプレイのちらつき及び細部の問題については、人それぞれ違いますので、気になる方は、やはりショップで自ら体験してから購入するかどうかを決めた方がいいと思います。今の世の中の流れはこのようになっており、AMOLED のディスプレイに気に入らなければ、MIX 2S、HTC U12+のようなLCDディスプレイを搭載した機種を検討してみてもいいと思います。

実際にテストした結果、Mi8のディスプレイは、3種類のモードでいずれも寒色系であることが分かりました。自動適応モードが7400K、ディスプレイ強化モードが7430K、標準モードが6720Kでした。色深度の部分においては、Oneplusに搭載されたDCI-P3とsRGBなどの「ベンチマークテスト」モードに比べ、Mi8はまだ昔のままになっています。自動適応モードがsRGBの色域においては、平均的なDeltaEが4.7で、P3の色域においては、4.9となっています。ディスプレイ強化モードがP3の色域においては、3.4となっています。標準モードがsRGB Dの色域においては、3.5となっています。このような色深度については、国産スマートフォンのなかではとても素晴らしいと言えませんが、フラッグシップモデルの中では、普通だと言えるでしょう。Mi8のディスプレイの色深度にもう少し工夫してほしいと思います。

Mi8のディスプレイの色深度はあまり良くないですが、色域において正常に発揮しています。AMOLED のディスプレイの特性おかげで、Mi8が自動適応モードにおいて、100 %を超えるsRGBの色域をカバーし、91%の DCI-P3に達しています。ディスプレイ強化モードでは、106.9% のDCI-P3色域に達し、標準モードでも100 %のsRGB をカバーすることができました。手動で調整できる最大の明るさは406nit、強化モード(自動輝度·強光刺激)では、542nitに達することができます。表示面積を更に縮小すると、734nitにも達し、シャオミが公表した600(HBM)/430(typ)と比べ、もう少し差があります。

ベンチマークスコアの最高はSnapdragon 845?|Mi8レビュー

Mi8のSoCはクアルコムのSnapdragon 845を採用することに間違いありません。スタンダードモデルのメモリーは6 GBだけであり、Explorer Editionだけは8GBになっています。MIX 2Sとの差を保つべきだという思惑があるかもしれません。デモ機にはMIUI 10の公開されていないバージョンを搭載しており、一部の機能が制限されており、ほとんどのベンチマークソフト、例えば、GeekBench、3DMark 等は正常に実行できませんが、円周率、RARのテスト結果を見ると、Mi8のSnapdragon 845は正常に実力を発揮していますが、予想以上の結果は出ていません。

Mi8は、サムスンのUFS 2.1のメモリチップ(KLUDG4U1EA)を採用しており、実際の読み取りスピードは他のUFSメモリチップを搭載したスマートフォンとあまり変わりませんが、Mi8の書き込みスピードが130 M/sにも達し、他のライバル製品よりも優位に立ちます。

もちろん、雷社長が発表会でわざわざSnapdragon 845を搭載したMi8が開発版のMIUIで、ANTUTUのベンチマークスコアが30万スコアを超えたと言及しましたので、私たちも早速試してみることにしました。しかし、現実はいつも残酷で、最新版のANTUTUのベンチマークスコアは26万スコアあまりで、発表会で宣伝された30万スコアに達していませんでした。もっと高いスコアをクリアするために、Mi8の新しいファームウェアを期待するしかありません。

Android 8.1をベースにしたMIUI 10とSnapdragon 845の組合せで、Mi8のスムーズさを心配する必要がなく、シャオミも操作システムを強化していますので、MIUI 9に比べ、MIUI 10はUIにおいて多くのアップデートを行っており、最も明らかな違いはマルチタスクのインタフェースとステータスバーのデザインです。シャオミのエンジニアたちも非常に「正直」であり、片手操作モードでは「ノッチ付き」もそのまま保留しました。少し残念に思います。

Mi8には赤外線による顔認証が加えられ、実用性が非常に高く、どんな環境においてもスムーズにロックを解除することができました。ライバル製品のように、夜の顔認証に光を補うというやり方より、Mi8の「ノッチ付き」のところに、赤外線照明や赤外線カメラを組み込むことは、もっと効果的だと思われます。

写真撮影においてiPhoneよりも優れます。|Mi8レビュー

デュアルレンズカメラの部分においては、Mi8のハードウェアとMIX 2Sが同じく、二つの解像度が1200万のカメラ(IMX363+S5K3M3)を搭載しています。DxO MarkでMIX 2Sよりも良いスコアをクリアしたのは、画像処理アルゴリズムの向上が大きいです。それでは、Mi8の実力は一体105点の評価に相応しいですか?

昼間の写真1

 

夜間シーンの写真1:

 

弱光シーン撮った写真1

HDRの比較:

Mi8で撮った写真を纏めてみると、HDR部分はMIX 2Sと同じく、「暗所では、オートHDRで画質が劣化してしまう」という問題が残っており、暗所でHDRを起動させた後に、一部の細部においては、少し画質が落ちています。Mi8とMIX 2Sのホワイトバランスと彩度が非常に似ており、コントラストが向上したと思われますが、比較しないと非常に気づきにくいです。照明や暗所で撮影する際の露出がもっと低く、そして写真がもっと鮮やかになりますが、鮮やかさが軽いです。これらの変化によって、解析力が小幅に上がりました(画像処理アルゴリズムが改善された結果)。今のシャオミは既に解像度でiPhoneを超えており、多くのシーンにおいては、サムスンS9+と勝負できるかもしれませんが、測光とホワイトバランスの精度、オートHDRの効果などの細かいところにおいては、まだ改善する余地があります。

QC 4+の充電とバッテリーの持ち時間|Mi8レビュー

Mi8は3400 mAhのバッテリーを搭載しています。Mi8Explorer Editionのバッテリー容量は少し小さく、3000mAhのバッテリーを搭載しています。これは薄さを追求した代価であるかもしれません。Mi8のバッテリーの容量はMIX 2Sと同じで、今のSnapdragon 845を搭載したスマートフォンの平均水準(黒鯊というゲーム専門のスマートフォンは4000 mAhのバッテリーを搭載しています)で、バッテリーの持ち時間においては、心配することはないでしょう。

通常モードで2時間に渡ってバッテリーの持ち時間テストを実施した後(30分の大型ゲーム、30分のwifiと4Gでインターネットに接続し、30分の映像再生)、最終的にMi8バッテリーの残量表示が78%で、全てのSnapdragon 845を搭載したスマートフォンの中で、最下位となりました。よく比べてみると、Mi8はゲーム中に消費電力が最も高いことが分かりました。ゲームの効果を高めるために、より多くの消費電力が消費されました。なお、最下位といっても、バッテリーの持ち時間テストの結果を見ると、通常では一日に一回充電すれば、使用に支障をきたすことはないだろう。

付属の充電器は最大充電出力電力が18Wクイックチャージ

QC4 +充電器は16Wの急速充電しか達していません。

充電の部分においては、Mi8はMIX 2Sと比べると、2つの大きな違いがあります:1.無線充電に対応出来ていません。2.有線充電については、Mi8はクアルコムの最新のQC4+クイックチャージ(スタンダードとしてQC 3.0充電器が付属されています。QC 4+は別途購入する必要があります)を採用しました。付属の充電器を利用して5%~100%までの充電を行い、15分で2%に、30分で4%に、1時間で85%に、フルチャージまでに1時間41分かかりました。バッテリー容量が同じMIX 2Sよりも約6分遅くなっています。

QC 4+充電器と付属の充電器で比較し、その充電曲線図を見ると、QC 4+充電器を使ったMi8は、充電速度が向上されていないことが分かりました。短時間の充電にしても長時間の充電にしても、QC 4+は付属の充電器より優れている証拠は見当たりませんでした。QC 4+充電器によっぽど拘っていなければ、付属の充電器で十分でしょう。わざわざMi8のために、別途QC 4+充電器を購入する必要がありません。

同じくクイックチャージを採用したSnapdragon 845の機種に比べ、Mi8は4台のスマートフォンの中で最も遅いもので、短期間の充電においては、最も速いのは低電圧且つ高電流を備えたOneplus6ですが、最も速くフル充電したのは電池容量が最も大きな黒鯊でした。

まとめ

最後に購入するのを薦めるか、薦めないかというコーナーになります。購入に関する話しになると、やはり価格を考えなければなりません。Mi8は2699元(約45000円)からで、相変わらずコストパフォーマンスが非常に高いし、ディスプレイ、性能、写真撮影、バッテリー持ちなどの各方面においても、明らかな弱点がありません。もしMi8の外観を受け入れることができれば、Mi8はSnapdragon 845を搭載したコストパフォーマンスが一番高く、買う価値がある機種であることは間違いありません。

Mi8の不足について、敢えて言えば、いろいろありますが、例えば、外観が美しくなく、無線充電がなく、「ノッチ付き」が目障りで、イヤホンジャックがなく、メモリーが8ギガバイトのモデルがない(Explorer Edition版をご検討ください)などがあります。

しかし、2700元(約45000円)で購入できるSnapdragon 845の搭載したスマートフォンであることを忘れないでください。完璧な人間がいなければ、完璧なスマートフォンもありませんので、この価格を考えてみると、そのような弱点を我慢することができるでしょう。

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出所:愛搞機

翻訳者:Amemoba メディア運営チーム

HP:www.amemoba.com

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